【雲棲竹径】
  雲棲竹径は西湖的西南方向の銭塘江北岸、五雲山の雲棲塢裏に位置し、特殊な地理的環境のため五雲山上の五色の瑞雲が常に塢中に飛び集まり滞留して、長く散じないため、「雲棲」と称されたのである。雲棲竹径は、かつて清涼で静寂なことから名高く、ここには樹齡千年以上のフウの木があって、西湖でも有名な古樹である。霜が降りた後、木にあふれる紅葉は日に映えて鮮やかな雲のようであり、石板が敷かれた路傍では美しい緑の竹が竹林を形成しており、一池があって 、名を「洗心池」といい、池の水は清涼で透明である。山の風情は清く静寂で、 古木が生い茂っている。
  雲棲は茶の生産が盛んであり、杭州四大名品の一つである。雲棲や梅家塢一帯は土の質が極めて良好で、茶葉にあっており、そのため杭州の主要な茶葉の生産拠点となっており、出荷量はたいへん多く、その誉れは国内外にみちているのである。
  竹の風にそよぐ音、松の声、谷間の光、雲の陰影は雲棲の特色であり、皆な四季おりおりの絵画の風情を含んでいる。春には土を割ってあらわれた竹のもえぎ色の新芽は、大変生気に満ちあふれている。夏には千株もの竹が生い茂り、さまざまな木々がゆらゆらと揺れ動き、おもむろに涼しさを醸し出すのである秋には、黄葉が地をめぐり、小道は寂しげで、物思いにふける風情がある。冬には、翡翠のような竹、ちりばめられた玉、飛ぶ鳥は雪をついばみ、ひっそりとした趣がある。この翡翠のような竹がおおっている竹林の小道には、三つの亭ある洗心亭、回龍亭、遇雨亭である。亭中に座って雨の情景を見るのは、格別風情がある。雨が降ってきてここにとどまっていると、雨はまことに慌ただしく、瞬時に耳には風の声が満ち、山からの雨はますます激しくなる。雨や風がやむとすぐさま、ただ竹林の美しい緑を見ることができ、そして鳥の鳴き声がなまめかしく美しい。
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