| 【龍井問茶】 龍井茶は国内外に名声があり、龍井泉の口に甘いことは遠く明代から盛名がある。龍泉は本の名を龍泓といったが、昔の人達はこの泉が海に通じていて必ずや神龍が住んでいるだろうと考えたので、龍泉の名が付いた。龍井泉は西湖で有名な五泉の一つである。毎年清明節の前後には「茶姑娘」の笑い声や歌声が茶畑の間から聞こえてくる。雨後の春茶は清新な緑色と濃厚な香りを帯びており秋の木犀のように人の心を落ち着かせる。龍泉の泉水は岩の割れ目を通って外にあふれ、山に沿って下流に流れていく。物静かな時にここに来ると湧き水の音がしんしんと聞こえてくる。ここで龍泉の水を飲めば非常な心地よさが体をひたしてくれる。龍泉は直径2メートル前後の円形の泉で、泉水は飲馬橋、黄泥嶺を通って茅家埠に出て、西湖に流れる。龍泉の特異な点は泉の水をかき回すと、水面に一条の線があらわれ蜘蛛の糸が絶えず揺れ動いているようにしてやがて消えていく所にある(龍のひげと言う)。この奇観には人を惹きつけるに足る趣がある。 ![]() 龍井の西側に龍井があり、特産の西湖龍井茶は色は緑、香りは芳しく、味は芳醇、形も美しく「四絶」と言われる。西湖茶葉には龍、雲、獅、虎の区別があって獅峰、龍井の茶葉が最もよい。龍泉で茶の賞味をすることを「龍泉問茶」という。龍泉の周囲には切り立った山々がめぐり、怪石が林立し、松や竹など古木が覆い茂って幽美な景観をなしている。 乾隆帝が江南に遊んだ時には手ずから「龍井八景」の四文字を書き残した。龍井八景とは風篁嶺、過渓亭、滌心沼、一片雲、方円庵、龍泓澗、神運石、翠峰閣のこと。風篁嶺はこの地に竹が多いため名付けられた。過渓亭は風篁嶺の下、虎渓橋の上にある。一片雲は風篁嶺の上にあり、そこにある一丈余りのつややかな巨石が雲に似ているため名付けられた。神運石は龍井泉のかたわらにあり高さは五六尺、形が龍のようであるので名付けられた。龍泓澗は風篁嶺の南側、老龍井の所にある。滌心沼は一片雲の北側、翠峰閣は碧螺峰の上にある。かつて清の乾隆帝は翠峰閣後方の懸崖に「湖山第一佳」と言う五字を題した。 |
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