| 【杭州の文化】 范蠡と西施ゆかりの地 竜井茶とリゾートのふるさと 妙なる西湖と銭塘江 竜井茶や江南料理、温暖湿潤な気候は、杭州の人々に繊細ながら、大らかな気質をもたらしたようだ。茶は杭州っ子の生活に欠かせないものとなっている。休憩や集会、世間話をするとき、杭州っ子はまず茶館を訪ねる。中国国際茶文化研究会の理事・王旭烽氏は「杭州の茶文化は、日常生活に浸透した文化だ」という。
生粋の杭州っ子は、そのほとんどが西湖のほとりや景勝区にある茶室で茶をたしなんでいる。一杯10元ほどで、乾燥梅などのお茶請けは別に求める。こうした喫茶方法は、もちろん自由で気楽なものだ。その後、室内茶館やレストラン式の茶館も盛んになってきた。「喫」という字は、「茶」の別の意味を表している。「喫茶」はまさに名実伴うものとなった。 杭州の銘茶といえば、もちろん「西湖竜井」を挙げるべきだろう。竜井茶は緑茶に属し、もとより緑色を呈し、香りが高く、甘さがあって、形が美しいという「四絶」(四つの絶品)と称えられる銘茶の一つだ。唐代の茶聖 ・陸羽は『茶経』のなかで、杭州の「霊隠」「天竺」両寺院のすぐれた茶の香りについて記載している。竜井が茶名として呼ばれたのは、宋代からだ。歴史上、産地によって獅、竜、雲、虎、梅の五つの著名な商号に分かれていたが、のちに「西湖竜井」と総称された。 竜井茶は、泉の名前を冠したものだ。竜井村に竜井泉という泉があるが、言い伝えによれば竜井泉は東中国海まで通じ、四季を通して水が涸れることはないという。三国時代、人々は井戸の傍らに神を祭り、雨乞いの儀式をした。明代のある年、杭州で大干ばつが起こり、駐浙総兵の李徳が兵を率いて竜井へ水を汲みにやってきた。一時的に水量が不足すると、李徳は兵たちに井戸を掘らせた。すると一天にわかに掻き曇り、泉の水がこんこんとあふれ出したのだ。杭州の大旱魃もついに解決、李徳はその後、竜井泉の傍らに寺院を建てた。それが竜井寺と称されて、今は「竜井茶室」になっている。杭州はまた、中国最大級の緑茶の生産地でもある。その産品は、国内外に売り出されている。
美しい山河の景色と豊かな文化は、杭州を有名なリゾート地にした。杭州で、南国の風景を味わいたいなら、西湖や銭塘江に行くといいだろう。名山古刹を訪ねたいなら、霊隠寺は絶好の場所だ。江南水郷の景色を楽しみたいなら、烏鎮の一帯がいいだろう。魯迅の小説『故郷』のなかの情景を観賞するなら、その舞台である紹興は杭州から非常に近い。 昨年の西湖博覧会は、国内外の観光客に、杭州の認識を改めさせた。2006年、第一回世界リゾート博覧会が杭州で開催される。そのとき、杭州は世界に対してより魅力的な姿を示すに違いない。
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