【双峰挿雲】
  双峰挿雲は洪春橋のそばにある。双峰とは南高峰と北高峰で西湖の西南と西北に位置する。南高峰は海抜256.9メートル、北高峰は海抜355メートルで両峰は相隔たること十余里。昔、人々が西湖に遊ぶ時は春と秋が多く、雨がまさに降ろうという時に西湖から南北の両高峰を眺めると雲の合間から双峰が見え隠れして峰が雲に刺さっているかのようであった。その光景の美しさは晴れの時、雨の時、明け方、夕暮れでそれぞれ異なるが、特に雨後あるいは暗く雲の多い時には雲と山の見分けがつかないほどに景色が朦朧として、一幅の山水画が眼前にあらわれたかのようである。
  この景観は「西湖十景」の一つに選ばれ「両峰挿雲」と言ったが、後に「両峰」を改めて「双峰」となった。これによって湖中の景観が陸上の景観となったのである。南高峰は「銭塘江を帯のようにつかみ、西湖を杯のように見下ろす」と、北高峰は「銭塘の柱」と称えられた。山林の中の数百段の石段は曲折して山頂までつながっている。張岱の「西湖十景両(双)峰層雲」には「一峰一高人、両人相共に語る。此の地西湖にあり、勾留して去るを肯んぜず(高い峰と高潔の士、二人は相語り合う、この地は西湖にあり、人をひきとめて帰らせない)」とある。
  『西湖志』には「春秋の佳節に欄干に寄りかかって周囲を見わたすと双峰は天への門のようにそびえ立っている。雲は風の吹くままに行ったり来たりで日の光は輝いて多くの色彩を見せる」とある。

  新西湖十景
【玉皇飛雲】【宝石流霞】
【黄龍吐翠】【満隴桂雨】
【呉山天風】【龍井問茶】
【虎pao夢泉】【雲棲竹径】
【九渓煙樹】【阮dun環碧】

西湖旧十景
【断橋残雪】【平湖秋月】
【曲院風荷】【蘇堤春暁】
【花港観魚】【南屏晩鐘】
【雷峰夕照】【柳浪聞鶯】
【三潭印月】【双峰挿雲

 

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